食卓へ

食卓へ 二つの食の美学のあいだで

ヴァン・ジョーヌはフランスの食卓で生まれました。名だたるシェフたちが、このワインを主役にした料理を古典へと育ててきました。Sous Voileは、それらの料理を日本の料理と食卓の美学に響き合わせます。

長いテーブルを囲むヴァン・ジョーヌのテイスティング

ブレス産プーラルド、ヴァン・ジョーヌとモリーユ

フランスの古典
ジュラを代表する古典料理。アルボワの二つ星シェフ、ジャン=ポール・ジュネはマサラのスパイスを添えました。M.O.F.(フランス国家最優秀職人)でシャトー・モン=ジョリの星付きシェフ、ロミュアルド・ファスネも自らの一皿を発表しています。さかのぼれば、ポール・ボキューズがブレス鶏とモリーユのフリカッセを古典に高めました。焼き色をつけず、だしの中でやさしく火を通す調理法です。
食卓では
蓋付きの漆椀で。蓋を開ける所作はクロッシュを持ち上げる瞬間に重なり、最初に立ちのぼるのはヴァン・ジョーヌの香りです。

ジロール茸とヴァン・ジョーヌ

フランスの古典
パリ〈パヴィヨン・ルドワイヤン〉の三つ星シェフ、ヤニック・アレノは、ジロール茸のカソレットにヴァン・ジョーヌをひと筋。アレノは大阪で鮨のカウンターも手がけています。
食卓では
フランスのカソレットと日本の土瓶。どちらも、香りを最後の瞬間まで閉じ込めるための器です。

鶏のロワイヤル、モリーユ添え

フランスの古典
ジャン=ポール・ジュネは、鶏のコンソメにロワイヤルとモリーユを合わせていました。ロワイヤルとは、フランス古典料理の繊細に固めた卵の生地です。
食卓では
蓋付きの器で、匙でいただきます。アルボワでも京都でも、同じ所作です。

スパイスを効かせたヴァン・ジョーヌのりんご

フランスの古典
デザートでは、ジュネがりんごとスパイスを効かせたヴァン・ジョーヌを、ジュレ、ソルベ、クルミのビスキュイに仕立てていました。
食卓では
土ものの器に盛りつけながら、フランス式に食事の締めくくりとして。

コンテとヴァン・ジョーヌ

フランスの古典
ジュラ定番の組み合わせ。熟成コンテとヴァン・ジョーヌは、同じクルミの香りを分かち合います。ジュラワイン委員会は、さいの目のコンテを添えた食前酒としても勧めています。
食卓では
フランスのチーズの盛り合わせが八寸に。一つひとつを定位置に置き、まわりに余白を残します。

モリーユのクリームとヴァン・ジョーヌ

フランスの古典
星付きシェフのジャック・バルナションは、モリーユのクリーム煮込みにヴァン・ジョーヌを合わせたレシピを発表しています。ワインの香りを残すため、仕上げの瞬間に乳化させます。
食卓では
フランス側には湯気の立つカソレット。日本側には細長い焼き物皿に、串焼きのようにモリーユを並べて。

「日本からの返歌」は、これらの古典に着想を得たSous Voileからの提案です。オリジナルのレシピは各シェフに帰属します。

響き合う、二つの食卓の美学

ユネスコが認めた二つの食

「フランス人の美食術」(2010年)と「和食」(2013年)は、ともにユネスコ無形文化遺産に登録されています。目で味わい、時間を味わう、二つの文化です。

ムニュと懐石

前菜、メイン、チーズ、デザートと進むフランスの献立。季節の小皿が流れるように続く懐石。ヴァン・ジョーヌは、クリームを使った一皿やチーズの場面で、食事の山場を担います。

クリスタルと器

フランスは揃いのグラスを並べ、日本は季節に合わせて器を選びます。私たちの提案はその両方。ヴァン・ジョーヌには薄手のチューリップ型グラスを、料理には表情の異なる器を。

白いクロスと「間」

秩序と対称を好むフランスの食卓。物と物のあいだに「間」を残す日本の食卓。飾りを置かず、クラヴランを一本だけ中央に。それだけで二つが出会います。

ちょうどよい時

ヴァン・ジョーヌは6年3ヶ月を待ち、日本料理は「旬」を待ちます。15〜17℃で、数時間前に抜栓して供すること。それがこの時間への敬意です。

共通の分子

クルミやカレーを思わせる香り成分ソトロンは、1970年代に日本の研究者が熟成した日本酒から初めて見つけました。ヴァン・ジョーヌの香りを特徴づける成分のひとつでもあります。